私の紹介
神戸の夜間定時制、神戸工業高校の元国語教員・南 悟です。1979年から31年を勤めました。2010年3月の退職後は、関西大学で教職必修科目「生徒・進路指導論」を担当し、教員を目指す学生の皆さんに、生徒に関わる教員の心構えや現場での実践力を伝えてきました。
関西大学は2017年3月で定年退職となり、以降は神戸こども総合専門学院(保育士養成校)で勤務しています。
(2010年3月31日をもって、退職後の再任用期間3年が終了しました。今後とも、神戸工業高校を含め定時制高校の意義と必要性を訴えていきます。とくに、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークと、兵庫阪神間の「定時制高校3校の存続を求める会」では、引き続き活動していきます。)
苦労の多い生徒たちの生活や仕事の頑張りの様子を、生徒自身の手で表現し記録に残しておこうと、
短歌の創作を続けてきました。
これまでの取り組みが、多くの人々の共感をよび、新聞、テレビ、ラジオなどで全国に紹介され、激
励を受けてきました。生徒たちの短歌や作文を紹介し、併せてマスコミ報道も紹介します。
仕事の充実感や達成感、生きることの辛さや喜び、家族や友だちを亡くした悲しみ、などが詠われて
い ます。技巧も飾りもない、ほんとうに素朴な、ありのままの気持ちを詠んだ歌です。
苦労の多い人生を生きる生徒たちが、ある時は作業服のまま、油まみれの手に鉛筆を握り、指折りしながら作りました。
これらの短歌を詠んだ高校生が通う学校は、夜間の定時制高校です。年齢の幅も広く、不登校やひき
こもり経験の生徒、荒れていた生徒や体に障害を持つ生徒、病気とたたかいながらの生徒など、皆がい
ろいろな挫折を経験していて、それでも高校だけは出ておきたいという気持ちで学んでいます。
きっと、皆さんの心に届き、元気と勇気が与えられるものと思います。
朝日新聞で紹介されました。 2010.2.19
地元神戸の海文堂書店は朝日新聞の
「ひと」欄と「書評」欄を紹介陳列。
後日、朝日新聞生活欄もポップ付きで展示。
大阪梅田の「紀伊国屋書店」が
「生きていくための短歌」をポップで陳列
神戸三宮のジュンク堂書店もポップで紹介。
各書店様、まことに有り難うございます。
神戸三宮 ジュンク堂書店 10.4.3
ベストテン入りとは、真に有り難いことです。
『貧困のなかでおとなになる』中塚久美子著の中で、定時制神戸工業高校生の短歌の取り組みが紹介されました。著者は朝日新聞大阪本社生活文化部記者で、いつも定時制高校を含めて小さな者、弱い立場にある人々にエールをくださる大切な人です。本文89~92頁。
かもがわ出版 2012.10発売